『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』のあらすじと住宅差し押さえ
映画『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』は、金融危機のあとの米国で、住宅ローンを返せなくなり家を差し押さえられた男が、今度は差し押さえる側に回っていく姿を描いた作品です。舞台はフロリダ州オーランドです。危機のきっかけが市場でどう見えたかも確かめます。
目次
どんな作品か
2014年の米国映画で、同年のヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に出品されました。米国では2015年10月9日、日本では2016年1月30日に公開されています。監督はラミン・バーラニ。原題は『99 Homes』です。
主人公は、職を失ったシングルファーザーのデニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)です。
作品が描く場面
ナッシュは住宅ローンを返せなくなり、家を差し押さえられて家族とともに強制的に退去させられます。家を取り戻したい彼は、差し押さえを仕切る不動産ブローカーのリック・カーバー(マイケル・シャノン)に雇われ、今度は人の家を差し押さえる側に回っていきます。
作品が描くのは、ウォール街ではなく、危機のしわ寄せを受けた住宅の持ち主の側です。住宅ローンが返されなくなることが、金融機関の損失の出発点でした。
実際の相場ではどう見えたか
住宅ローンの返済が止まったことから始まった混乱は、2008年9月15日のリーマン・ブラザーズの経営破綻で、世界の金融市場全体に広がりました。このサイトの1分足では、カナダドル円は破綻が伝わる前の金曜の終値101.84円に対して、週明けの最初の足は99.49円で始まっています。
為替では円が急騰しました。不安が高まると資金がリスクの低い資産へ移り、円が買われやすいためです。
舞台と評価
舞台は米国フロリダ州オーランド。金融危機のあとの不況のなかで、差し押さえが相次いだ地域です。
差し押さえを仕切る不動産ブローカー、リック・カーバーを演じたマイケル・シャノンは、第73回ゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされました。
製作費は約800万ドルで、米国での興行収入は約190万ドルと、大きなヒットにはなっていません。ただ、金融危機を住宅の持ち主の側から描いた作品として、ほかの金融映画とは違う視点を持っています。
作品とあわせて見るときのポイント
作品の舞台は、市場の混乱が収まったあとも続いた差し押さえの時代です。チャートの上では一瞬のギャップとして現れる出来事が、その後長く人々の暮らしに影響したことが分かります。
『マネー・ショート』が住宅ローンの崩壊に賭けた投資家を、この作品が家を失った側を描いています。同じ危機を、立場の違う2つの作品とチャートで見比べることができます。
出典
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。