イングランド銀行(BOE)とは?役割と政策金利の決め方
イングランド銀行(BOE)は英国の中央銀行で、9人の委員の投票で政策金利を決め、その投票の内訳も同時に公表します。据え置きの決定でも、何人が利上げや利下げに票を投じたかで、ポンドが動くことがあります。役割と決め方、政策金利の決定の記録をまとめました。
目次
イングランド銀行はどんな中央銀行か
イングランド銀行は、1694年に設立された、世界でもっとも古い中央銀行の一つです。英ポンドを発行し、英国の金融政策を担っています。
金融政策の運営を政府から独立して任されるようになったのは、1997年のことです。目標は政府が定め、その達成の手段をイングランド銀行が決める、という分担になっています。
イングランド銀行の目標と手段
イングランド銀行は、消費者物価の上昇率2%を目標にしています。この目標は政府が定めていて、イングランド銀行はそれを達成するために政策金利(バンクレート)を決めます。
物価上昇率が目標から上下に1%を超えて外れたときは、総裁が財務大臣に宛てて、理由と見通しを説明する公開の書簡を出す決まりがあります。
イングランド銀行のトップと意思決定
政策金利は、年8回開かれる金融政策委員会(MPC)で決まります。委員は9人で、総裁、3人の副総裁、チーフエコノミストの5人の行内の委員と、外部から任命される4人の委員からなります。総裁も1票を持ち、総裁はアンドリュー・ベイリー氏です。
結果と同時に、委員それぞれの投票内訳が公表されます。「据え置き7票、利下げ2票」のように、何人がどちらに投票したかが分かる形で、全員一致の回もあれば、大きく割れる回もあります。
歴史に残る決定
イングランド銀行が金融政策を政府から独立して決めるようになったのは、1997年5月6日に当時のブラウン財務大臣が発表してからです。300年を超える歴史のなかで、初めてのことでした。
それより前の1992年9月には、英国が欧州の為替の仕組み(ERM)にとどまるために、1日のうちに金利を引き上げてポンドを支えようとして失敗しています(ポンド危機)。
政策金利は、2009年3月5日に0.5%まで下がり、1694年の設立以来の最も低い水準になりました。新型コロナウイルスが広がった2020年3月には、11日に0.25%、19日に0.1%へと続けて下げ、最低の記録を更新しています。
イングランド銀行の決定が相場に与える影響
イングランド銀行の決定は、ポンドの大きな材料です。金利が据え置きでも、投票の割れ方から次の一手が読み取られ、ポンドが動くことがあります。
このサイトの1分足では、2026年4月30日に政策金利が3.75%で据え置かれた回、ポンド円は発表直前の212.62円から、30分後には211.78円まで下げていました。据え置きの決定でも、80銭あまり動いた例です。
発表は日本時間の20時(夏時間)か21時です。発表の日の見方は、イギリス政策金利発表の解説記事で詳しく解説しています。
イングランド銀行の政策金利の決定
このサイトにある6回の決定のうち、引き上げは0回、引き下げは0回、据え置きは6回でした。どの回も市場予想どおりの決定でした。
- 2026/09/173.75%で据え置き
- 2026/07/303.75%で据え置き
- 2026/06/183.75%で据え置き
- 2026/04/303.75%で据え置き
- 2026/03/193.75%で据え置き
- 2026/02/053.75%で据え置き
日付は日本時間の発表日です。日付を押すと、その回の発表の瞬間の値動きを1分足で見られます。
よくある質問
- イングランド銀行とは?
- イングランド銀行(BOE)は英国の中央銀行で、9人の委員の投票で政策金利を決め、その投票の内訳も同時に公表します。
- イングランド銀行の最近の政策金利の決定は?
- このサイトにある直近の決定は2026/09/17で、政策金利は3.75%で据え置きでした。
出典
- Bank of England granted political independence|JURIST
- Bank Rate reduced to 0.1% and asset purchases increased by £200bn - March 2020|イングランド銀行
- BOE rate now lowest since bank's creation in 1694|Business Standard
- Monetary Policy Committee|Bank of England
- Andrew Bailey: Growth and regulation|BIS
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。