『リーマン・ブラザーズ 最後の4日間』は実話?破綻前の週末
『リーマン・ブラザーズ 最後の4日間』は、2008年9月にリーマン・ブラザーズが破綻するまでの4日間を描いた、英国BBCのテレビ映画(2009年)です。買収に合意したバークレイズとの話が、英国の法律の手続きで間に合わなかった経緯を追います。週末明けの月曜の市場で何が起きたかも確かめます。
目次
どんな作品か
2009年9月9日に英国のBBCで放送された、約60分のテレビ映画です。監督はマイケル・サミュエルズ、脚本はクレイグ・ワーナー。原題は『The Last Days of Lehman Brothers』で、日本ではWOWOWで放送されました。
出演はコーリイ・ジョンソン(リーマン・ブラザーズの最高経営責任者リチャード・ファルド)、ジェームズ・クロムウェル(米財務長官ヘンリー・ポールソン)など。登場人物の多くは実名の人物です。
作品が描く4日間
物語は2008年9月12日の金曜日に始まります。米国で4番目の規模を持つ証券会社・投資銀行だったリーマン・ブラザーズは、住宅ローン関連の損失で経営が行き詰まり、株価の急落が止まらなくなっていました。
経営陣は、政府や他の金融機関に救済や買収を求めて週末を過ごします。公的な支援で最悪の事態は避けられる、という見方もあったなかで、その前提が崩れていく過程が描かれます。
破綻に至った週末
作品には、リーマン・ブラザーズの最高経営責任者リチャード・ファルド(コーリイ・ジョンソン)、ヘンリー・ポールソン財務長官(ジェームズ・クロムウェル)のほか、ニューヨーク連邦準備銀行のティモシー・ガイトナー(アレックス・ジェニングス)、バンク・オブ・アメリカのケン・ルイス(ジェームズ・ボラム)、メリルリンチのジョン・セイン(ベン・ダニエルズ)が登場します。
買収の相手として最初に名前が挙がったのはバンク・オブ・アメリカでしたが、金曜の夜になって話を進めなくなります。ファルドが次に頼ったのは英国のバークレイズで、日曜の朝には買収に合意します。
ところが、英国の法律では、バークレイズはリーマンの債務を保証する前に自社の株主の承認を得る必要があり、その投票は火曜日にしか開けませんでした。月曜の期限までの2日間の支援を米国の当局が引き受けなかったため、リーマンは破綻の手続きに入ります。
実際の相場ではどう見えたか
リーマン・ブラザーズは9月15日に経営破綻しました。このサイトのGBPJPYの1分足では、作品が描く週末の前、金曜の終値は193.58円。週末の結末を受けて、週明けの最初の足は190.55円と、3円ほど離れた水準から始まっています。チャートの上では、足と足の間に空白ができる「ギャップ」として現れます。
為替では円が急騰しました。下のチャートでは、横軸の日付が9月13日から15日へ飛んでいるところが、作品の描く週末にあたります。
作品とあわせて見るときのポイント
作品が描くのは、市場が閉まっている週末の交渉です。その間は取引が行われていないため、チャートには何も現れず、結果は月曜の最初の足にまとめて出ます。
出典
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。