『ウォール・ストリート』のあらすじは?2008年の金融危機との関係
映画『ウォール・ストリート』(2010年)は、1987年の『ウォール街』の続編で、刑期を終えたゴードン・ゲッコーと若いトレーダーの物語を、2008年の金融危機のさなかのウォール街を舞台に描いた作品です。背景で進む危機が、実際の相場でどう見えたかも確かめます。
目次
どんな作品か
2010年の米国映画で、米国では9月24日、日本では2011年2月4日に公開されました。監督は前作『ウォール街』(1987年)と同じオリバー・ストーン。原題は『Wall Street: Money Never Sleeps』です。
前作で強欲を肯定してみせた投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)が、インサイダー取引と証券詐欺による8年の服役を終えて出てくるところから始まります。もう一人の主人公は、ウォール街で働く若いトレーダーのジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)。ゲッコーの娘ウィニー(キャリー・マリガン)の恋人でもあります。
作品が描く場面
ジェイコブの勤める証券会社の株が突然急落し、会社は破綻します。恩人の経営者を失い、自社株に投資していた自分の資産も失ったジェイコブは、会社を追い込んだ相手への復讐のため、ゲッコーに近づいていきます。
物語の背景では、サブプライムローンに端を発した金融市場の崩れが進んでいきます。作中の証券会社は架空のものですが、株価の急落が会社そのものを揺るがす、という連鎖は、2008年に実際の金融機関で次々に起きたことでした。
実際の相場ではどう見えたか
作品の中心は株式の世界です。2008年9月15日にリーマン・ブラザーズが経営破綻すると、その日が祝日だった東京市場は翌16日に売りが殺到し、日経平均は前の営業日より4.95%安い11,609円72銭で終えました。
為替では円が急騰しました。一方、震源が米国の金融機関だったことから、ドルはユーロに対して売られています。このサイトの1分足では、ユーロドルは金曜の終値1.4216ドルから、週明けは1.4345ドルで始まりました。約129pipsのドル安です。
前作とのつながりと出演者
物語の冒頭は2001年、ゲッコーの出所の場面で、本編は2008年の金融危機のさなかに進みます。出所したゲッコーは、自らの経験をもとにした本『Is Greed Good?(強欲は善か?)』を出し、講演で金融市場の危うさを語ります。
ジェイコブが復讐を誓う相手は、大手投資銀行チャーチル・シュワルツのブレットン・ジェームズ(ジョシュ・ブローリン)です。前作の主人公バド・フォックスを演じたチャーリー・シーンが、パーティーの場面に短く登場するほか、投資家のウォーレン・バフェットも出演しています。
マイケル・ダグラスは、この作品でゴールデングローブ賞の助演男優賞にノミネートされました。興行収入は世界で1億3,400万ドルでした。
作品とあわせて見るときのポイント
作品の中心は人間ドラマで、市場の動きは背景として描かれます。チャートでは、その背景で実際に何が起きていたのかを、為替と株価指数の1分足で見られます。
日足で見ると、作品の背景で進んでいた危機が、1日ではなく数週間かけて広がっていったことが分かります。
出典
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。