FOMCとは?発表時間はいつ?ドル円が動く理由をわかりやすく
FOMCは米国の政策金利を決める会合で、年8回、日本時間の午前3時か4時に結果が出ます。ドル円を動かすのは、金利の数字そのものより、声明文や議長会見の言葉づかいであることも珍しくありません。何が発表され、なぜ値が飛ぶのかを、過去の発表の値動きとあわせて整理します。
- 発表時間
- 結果は米東部時間の午後2時に公表されます。日本時間では午前3時(米国の夏時間の期間)か、午前4時(それ以外)です。その30分後から議長の記者会見が始まります。
- 主に見る銘柄
- EURUSD(このサイトの6回分を集計)
- 過去最大の値幅
- FOMC(2026年6月)の0.0054ドル(発表後30分)
目次
FOMCはどんな会合か
FOMC(連邦公開市場委員会)は、米国の中央銀行にあたる連邦準備制度の金融政策を決める会合です。年8回、およそ6週間おきに開かれ、2日間の議論を経て政策が決まります。決めるのは、銀行同士が資金をやり取りするときの金利(フェデラルファンド金利)の誘導目標です。この金利が、米国のあらゆる金利の出発点になります。
結果は米東部時間の午後2時に声明文として公表されます。日本時間では夏時間の期間が午前3時、それ以外が午前4時です。その30分後から議長の記者会見が始まります。相場を動かすのは声明文だけではなく、この会見も含めた1時間ほどのかたまりだと考えたほうが実態に近いでしょう。
年4回(3月・6月・9月・12月)は、参加者それぞれが考える将来の政策金利の水準を点で示した資料、いわゆるドットチャートも同時に公表されます。先行きの見通しが数字で見える回なので、他の回より材料が多くなります。
FOMCの数字の読み方
FOMCの結果は、政策金利の誘導目標(「3.50〜3.75%」のような0.25%の幅)で示されます。ただし金利は毎回動くわけではなく、据え置きが続く時期のほうが長いのが普通です。
据え置きが事前にほぼ確実視されている回では、金利の数字そのものはニュースになりません。焦点は、声明文の文言がどう変わったか、会見で次の一手をどう示唆したか、ドットチャートが前回からどれだけ動いたか、といった「次」に関する情報に移ります。
逆に、市場が据え置きを見込んでいたところで金利が動いた回は、数字そのものが強い材料になります。結果と市場予想値を見比べて、その回がどちらだったのかを確かめてからチャートを見ると、値動きの理由がつかみやすくなります。
FOMCでなぜ為替・株価が動くのか
為替で効くのは金利差です。米国の金利が上がる、あるいは今後上がりそうだと受け止められると、ドルを持っているほうが有利になるためドルが買われやすくなります。逆に利下げが近いと受け止められればドルは売られやすくなります。ドル円の値動きは、この期待の変化をほぼそのまま映します。
株式では、金利は企業の借入コストであると同時に、将来の利益を現在価値に直すときの割引率でもあります。金利が上がると割引率も上がるため、理屈のうえでは株価の評価が下がりやすくなります。特に、利益が先の時期に偏っているハイテク株は金利の影響を受けやすいとされています。
金利がつかない資産である金も、金利の動きに反応します。金利が上がると、利息を生まない金を持つ機会費用が増えるためです。FOMCの前後で金の値動きが荒くなるのは、この関係が背景にあります。
FOMCで動きやすい通貨ペア・銘柄
まずドル絡みの通貨ペアです。ドル円とユーロドルは、金利差の変化をもっとも素直に反映します。ユーロドルは円の事情が入らないので、ドルそのものの強さを見るのに向いています。
株価指数では、NYダウ・S&P500・NASDAQが反応します。声明文と会見で受け止めが変わり、発表直後に上げてから会見で下げる、あるいはその逆といった往復が起きることもあります。
同じ時刻の為替と株を見比べると、その回で何が材料になったのかが見えてきます。為替は素直に動いたのに株は荒れた、といった違いが出る回もあります。
FOMCのチャートを見るときの注意点
日本時間の午前3時から4時という時間帯である点は頭に入れておいてください。東京・ロンドン市場が閉じている時間で、参加者が少ないぶん、同じ材料でも値が飛びやすくなります。
発表直後の1分足は、上下どちらにも振れてから方向が決まることがよくあります。1本目だけを見て判断すると、その後の展開と食い違うことがあります。発表から30分ほどかけてどう落ち着いたのかまで見ると、反応の向きがつかみやすくなります。
声明文と会見で方向が変わる回もあります。声明文が出た直後に動き、会見が始まってから逆に動き直す、という形です。5分足や15分足で見ると、この二段構えが1本の足にまとまって見やすくなります。
FOMCの発表後30分を数字で見る
このサイトにあるFOMCの6回分について、既定の銘柄(EURUSD)が発表から30分でどう動いたかを数えました。ページを開くたびに、その時点のデータで数え直しています。
- 発表後30分の値幅(高値と安値の差)は平均0.0037ドル。最も大きかったのはFOMC(2026年6月)の0.0054ドルです。
- 結果が市場予想と同じだったのは6回です。
上がった・下がったは、発表直前の足の終値と、発表から30分後の終値を比べたものです。回数が少ないうちは偶然の影響が大きく、今後の値動きを示すものではありません。
よくある質問
- FOMCとは?
- FOMCは米国の政策金利を決める会合で、年8回、日本時間の午前3時か4時に結果が出ます。
- FOMCの発表時間は?
- 結果は米東部時間の午後2時に公表されます。日本時間では午前3時(米国の夏時間の期間)か、午前4時(それ以外)です。その30分後から議長の記者会見が始まります。
- FOMCで、過去に一番大きく動いた発表は?
- このサイトにある6回分のうち、発表後30分の値幅(EURUSD)が最も大きかったのは、FOMC(2026年6月)の0.0054ドルです。