米GDP速報値とは?発表時間と見方、為替・株価への影響
GDP速報値は、米国経済が四半期にどれだけ成長したかを最初に示す数字で、日本時間の21時30分か22時30分に発表されます。すでに終わった期間の集計なので驚きは少なめ。それでも予想から大きく外れた回は、相場がはっきり反応します。過去の値動きをまとめました。
- 発表時間
- 日本時間の21時30分(米国の夏時間の期間)か、22時30分(それ以外)です。
- 主に見る銘柄
- US30(このサイトの3回分を集計)
- 過去最大の値幅
- GDP速報値(2026年2月)の136ドル(発表後30分)
目次
GDP速報値はどんな指標か
米商務省が四半期ごとに発表する、国内総生産の伸び率です。年率に換算した前期比で示されます。同じ四半期について速報値・改定値・確報値と3回発表があり、もっとも動きやすいのが最初の速報値です。
発表時刻は雇用統計などと同じく、日本時間の21時30分(夏時間の期間)か22時30分です。
GDPは経済の総量を示す指標なので、個別の指標と違って「米国経済がどうだったか」をひとことで表せます。為替より株価指数のほうに反応が分かりやすく出る場面もあります。
GDP速報値の数字の読み方
伸び率は年率換算で示されます。「2.1%」は、このペースが1年続いた場合に2.1%成長する、という意味です。
すでに終わった3か月間の集計なので、内容の多くは月次の指標から事前に推測されています。そのため、予想と一致した回はほとんど動きません。材料になるのは、予想から離れた回です。
同時に個人消費や設備投資といった内訳も発表されます。全体の数字が予想どおりでも、内訳のうち消費が弱ければ先行きへの見方が変わることがあります。
GDP速報値でなぜ為替・株価が動くのか
成長率が想定より強ければ、金融引き締めが続くという見方につながります。弱ければ景気後退が意識され、利下げの連想が働きます。経路はほかの米国指標と同じです。
ただし過去の集計であるぶん、先を示す指標に比べると効き方は穏やかです。GDPだけで大きく動いた回より、ほかの材料と重なって効いた回のほうが多いのが実際のところです。
年率の意味と内訳
米国のGDPは、前の四半期からの伸びを、1年続いた場合の伸びに直した「年率」で発表されます。四半期の伸びをおよそ4倍した値になり、前期比0.5%の伸びは年率でおよそ2%です。日本のGDPのニュースで聞く前期比の数字とは、見え方が違う点に注意が必要です。
GDPは、個人消費・設備投資・住宅投資・政府支出・輸出から輸入を引いたもの(純輸出)・在庫の変化を足し合わせて計算されます。米国では個人消費が全体の約7割を占め、消費の強さがGDPの数字を大きく左右します。
在庫や純輸出は四半期ごとに大きく振れることがあり、全体の数字を押し上げたり押し下げたりします。そのため、在庫と純輸出を除いた「国内最終需要」のような数字で、景気の実態を確かめる見方もあります。
GDP速報値で動きやすい通貨ペア・銘柄
NYダウなどの株価指数と、ドル円の両方が反応します。
株価指数と為替で反応の大きさが違う回があります。どちらがその回の主役だったのかを見比べてみてください。
GDP速報値のチャートを見るときの注意点
同じ21時30分に、ほかの米国指標が同時に発表される日があります。値動きがGDPだけによるものとは限らない点は頭に入れておいてください。
株価指数は、為替に比べると値動きの単位が大きくなります。NYダウで50ドル動くことと、ドル円で50銭動くことは意味が違うので、比べるときは割合で見ます。
GDP速報値の発表後30分を数字で見る
このサイトにあるGDP速報値の3回分について、既定の銘柄(US30)が発表から30分でどう動いたかを数えました。ページを開くたびに、その時点のデータで数え直しています。
- 発表後30分の値幅(高値と安値の差)は平均109ドル。最も大きかったのはGDP速報値(2026年2月)の136ドルです。
- 結果が市場予想を下回った2回のうち、US30が30分後に発表直前より上がっていたのは0回です。
- 結果が市場予想と同じだったのは1回です。
上がった・下がったは、発表直前の足の終値と、発表から30分後の終値を比べたものです。3回のうち2回は、ほかの指標(新規失業保険申請件数・PCEデフレーター)と同じ時刻の発表で、その回の値動きには両方への反応が含まれます。回数が少ないうちは偶然の影響が大きく、今後の値動きを示すものではありません。
よくある質問
- GDP速報値とは?
- GDP速報値は、米国経済が四半期にどれだけ成長したかを最初に示す数字で、日本時間の21時30分か22時30分に発表されます。
- GDP速報値の発表時間は?
- 日本時間の21時30分(米国の夏時間の期間)か、22時30分(それ以外)です。
- GDP速報値で、過去に一番大きく動いた発表は?
- このサイトにある3回分のうち、発表後30分の値幅(US30)が最も大きかったのは、GDP速報値(2026年2月)の136ドルです。
出典
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。