日銀短観とは?発表時間と業況判断(DI)の見方
日銀短観は、日本銀行が全国の企業に景気の実感を聞く四半期ごとの調査で、日本時間の8時50分に発表されます。為替を大きく動かす指標ではありませんが、日銀の利上げ判断の材料として毎回注目されます。業況判断の見方と過去の値動きを紹介します。
- 発表時間
- 日本時間の8時50分で、東京の株式市場が開く前です。
- 主に見る銘柄
- USDJPY(このサイトの4回分を集計)
- 過去最大の値幅
- 日銀短観(2026年10月)の31銭(発表後30分)
目次
日銀短観はどんな指標か
正式には「全国企業短期経済観測調査」といい、日本銀行が年4回、約1万社の企業に業況や設備投資の計画などを聞いてまとめます。4月・7月・10月の初めと12月の半ばに公表されます。
発表は日本時間の8時50分で、東京の株式市場が開く前です。欧米の指標と違い、日本の昼間に向けて材料が出る時間帯になります。
もっとも注目されるのは、大企業製造業の「業況判断」です。景気の良し悪しを表す代表的な数字として、ニュースでも「短観の大企業製造業」として取り上げられます。
日銀短観の数字の読み方
業況判断は、業況が「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた割合を引いた値(DI)で、プラスなら良いと感じている企業のほうが多いという意味です。
見るべきは水準そのものより、前回からの変化と市場予想との差です。数ポイントの改善や悪化が、企業の実感の変わり目として読まれます。
同時に「先行き」(3か月後の見通し)や非製造業の数字、設備投資計画も公表されます。最近の状況が改善していても、先行きが悪化していれば慎重な内容と受け止められることがあります。
日銀短観でなぜ為替・株価が動くのか
日銀は政策金利を決めるうえで、企業の景況感や賃金・価格設定の動きを重視しています。短観はその判断材料を網羅した調査なので、結果が強ければ利上げが近いという見方が、弱ければ遠のくという見方が出やすくなります。
ただし、発表の瞬間に為替が大きく動く指標ではありません。市場予想を大きく上回った回でも、ドル円の値動きが10銭に届かないことがあります。利上げの見通しにじわじわ効く材料で、発表直後の1本で決着する指標ではないと考えたほうが実態に近いでしょう。
先行きの判断と想定為替レート
大企業製造業が事業計画の前提にしている為替レート(想定為替レート)も公表されます。実際の為替レートが想定より円安なら、企業の利益は計画より上振れしやすいと受け止められます。
設備投資の計画も、景気の先行きを読む材料として注目されます。日銀は短観の結果を、企業の賃上げや値上げの動きを確かめる手がかりの一つとして使っています。
日銀短観で動きやすい通貨ペア・銘柄
中心はドル円です。日本の金利見通しの変化が出やすい銘柄です。
日経平均も反応します。発表は東京の取引開始前なので、寄り付きからの動きに結果がどう織り込まれたかを見ると、株式市場の受け止め方が分かります。
日銀短観のチャートを見るときの注意点
8時50分は東京の参加者が少なく、ニュースを見てから動く人も多い時間帯です。1分足だけでなく、5分足・15分足で9時以降の動きまで見ると、反応が見えやすくなります。
同じ時期の日銀金融政策決定会合と並べると、短観の結果がその後の金融政策とどうつながったかを確かめられます。
日銀短観の発表後30分を数字で見る
このサイトにある日銀短観の4回分について、既定の銘柄(USDJPY)が発表から30分でどう動いたかを数えました。ページを開くたびに、その時点のデータで数え直しています。
- 発表後30分の値幅(高値と安値の差)は平均18銭。最も大きかったのは日銀短観(2026年10月)の31銭です。
- 結果が市場予想を上回った1回のうち、USDJPYが30分後に発表直前より上がっていたのは1回です。
- 結果が市場予想を下回った2回のうち、USDJPYが30分後に発表直前より上がっていたのは2回です。
- 結果が市場予想と同じだったのは1回です。
上がった・下がったは、発表直前の足の終値と、発表から30分後の終値を比べたものです。回数が少ないうちは偶然の影響が大きく、今後の値動きを示すものではありません。
よくある質問
- 日銀短観とは?
- 日銀短観は、日本銀行が全国の企業に景気の実感を聞く四半期ごとの調査で、日本時間の8時50分に発表されます。
- 日銀短観の発表時間は?
- 日本時間の8時50分で、東京の株式市場が開く前です。
- 日銀短観で、過去に一番大きく動いた発表は?
- このサイトにある4回分のうち、発表後30分の値幅(USDJPY)が最も大きかったのは、日銀短観(2026年10月)の31銭です。
出典
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。