FIFO(先入れ先出し)とは?FXの決済の順番と両建て
FIFO(先入れ先出し)は、同じ銘柄のポジションを複数持っているときに、先に持ったものから順に決済するルールです。どのポジションが決済されるかで、その時点で確定する損益が変わります。計算の例と、両建て・決済するポジションを選ぶ場合との違いをまとめました。
目次
FIFOとは
FIFOは「First In, First Out」の略で、先に入れたものから先に出す、という考え方です。FXでは、同じ銘柄のポジションを複数持っているときに、いちばん古いものから順に決済するルールを指します。
FIFOで決済する口座では、買いのポジションを2つ持っているときに売りの注文を出すと、新しく売りのポジションを持つのではなく、古いほうの買いのポジションが決済されます。
米国のFX会社では、規則によりFIFOでの決済が求められています。
確定する損益の違い
ドル円を1万通貨ずつ、150.00円・151.00円・152.00円で3回買ったとします。ドル円が151.50円のときに1万通貨を売ると、FIFOでは最初の150.00円の買いが決済され、1.50円×1万通貨=15,000円の利益が確定します。
決済するポジションを選べる口座で、152.00円の買いを選んで決済すれば、0.50円×1万通貨=5,000円の損失が確定します。
残るポジションも違います。FIFOなら151.00円と152.00円の買いが、152.00円を選んだ場合は150.00円と151.00円の買いが残ります。どちらでも3つ全部を決済すれば、合計の損益は同じです。
一部だけ決済するとき
FIFOの違いが出やすいのは、持っているポジションの一部だけを決済するときです。150.00円・151.00円・152.00円で1万通貨ずつ買っていて、151.50円で2万通貨を売ると、FIFOでは150.00円と151.00円の買いが決済されます。確定する損益は、1万5,000円と5,000円を合わせた2万円の利益です。
このとき手もとには、最も高い152.00円の買いが残ります。決済したあとの含み損益は、残ったポジションで決まるので、FIFOでは「利益の出ている古いポジションから先に確定し、高く買ったポジションが残る」形になりやすいと言えます。
どの方法でも、すべてを決済し終えれば損益の合計は同じです。違うのは、どの時点でいくらの損益が確定するかと、途中で何が残るかです。
両建てとの違い
同じ銘柄で買いと売りのポジションを同時に持つことを「両建て」と呼びます。日本のFX会社には両建てができるところが多い一方、米国では両建ては認められていません。
両建てができる口座では、反対の注文は新しいポジションになり、決済にはなりません。両建てができない口座では、反対の注文は決済として扱われ、FIFOならいちばん古いポジションから決済されます。
両建ては、買いと売りの値動きの損益が打ち消し合う一方で、スプレッドなどのコストは両方にかかります。
決済の方法を確かめる
日本のFX会社では、保有中のポジションの中から決済するものを選べる口座が多く、FIFOや「全部まとめて決済」を選べる会社もあります。
同じ注文でも、口座の設定によって決済されるポジションが変わります。注文を出す前に、使っている口座がどの方法で決済するかを確かめておくと、思っていたのと違うポジションが決済されることを避けられます。
よくある質問
- FIFOとは?
- FIFO(先入れ先出し)は、同じ銘柄のポジションを複数持っているときに、先に持ったものから順に決済するルールです。