9.11同時多発テロで株価はどうなった?NY市場4日間停止
2001年9月11日の米国同時多発テロのあと、ニューヨーク株式市場は14日まで4日間取引を止め、再開した9月17日にNYダウは684ドル下げました。再開から1週間の下落率は14%を超えています。市場が止まったあとに何が起き、各国の当局がどう動いたかを解説します。
目次
同時多発テロで何が起きたか
2001年9月11日、米国で同時多発テロが起きました。ニューヨークの世界貿易センタービルが攻撃を受け、金融の中心地が大きな被害を受けています。日本時間では11日の夜で、東京市場はその日の取引を終えたあとでした。
ニューヨーク株式市場は、11日から14日まで4日間、取引を止めました。この間、世界の投資家は、米国の株価がいくらで再開するのかが分からないまま過ごすことになりました。
同時多発テロで相場はどう動いたか
先に開いたのは東京市場でした。12日の日経平均は前日より682円(6.6%)下げ、1万円を割り込みました。
取引が再開した9月17日、NYダウは684.81ドル下げ、当時として過去最大級の下げ幅になりました。その週の5日間で、NYダウは1,370ドル近く(14.2%)下げ、21日の終値は8,235.81ドルでした。週の下落率としては、1933年7月以来の大きさです。
為替では円高が進み、政府・日銀は9月17日から28日にかけて、合わせて3兆2,107億円の円売り介入を行いました。
同時多発テロはなぜ起きたのか
攻撃が米国経済や企業活動にどんな影響を及ぼすのか、先行きがまったく見えなくなったことが、売りを大きくしました。市場が止まっていた間の不安が、再開の日にまとめて表れた形です。
当時の米国は、ITバブルの崩壊で景気がすでに弱っていました。テロが消費や企業の投資をさらに冷やすのではないかという見方が、売りに拍車をかけました。
同時多発テロのその後
FRBは再開の日の取引が始まる前に、政策金利を0.5%引き下げて3.00%にしました。資金を十分に供給する姿勢を示し、市場の混乱を抑えるためです。その後も利下げは続き、年末には1.75%になっています。
不安が高まる場面では、安全とみなされる資産が買われます。この時期は、金が買われる「有事の金」の動きが改めて注目されました。
株価はその後いったん戻しましたが、ITバブル崩壊の流れのなかで下げは続き、NYダウは2002年に、テロの直後の安値を下回る水準まで下げています。
同時多発テロに近い出来事をこのサイトで見る
市場が閉まっている間に大きな出来事が起き、再開の瞬間に値が飛んだ例として、2008年のリーマンショックがあります。取引が長く止まった例としては、2020年3月のコロナショックがあり、再開の瞬間に値が大きく飛んでいます。
よくある質問
- 同時多発テロと相場とは?
- 2001年9月11日の米国同時多発テロのあと、ニューヨーク株式市場は14日まで4日間取引を止め、再開した9月17日にNYダウは684ドル下げました。
出典
- 【2001(平成13)年9月11日】米国で同時多発テロ|トウシル
- 日経平均株価の振り返り|わらしべ瓦版
- Brutal week on Wall St.|CNN Money
- Open Market Operations(政策金利の変更の記録)|FRB
- 外国為替平衡操作の実施状況|財務省
- 2001年9月11日 「有事の金」復活の日|日本経済新聞
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。