東日本大震災で円相場はどう動いた?円高と協調介入の経緯
東日本大震災は、2011年3月11日に発生し、日本の市場が取引時間中に直面した災害です。地震の直後30分、ドル円は円高ではなく、わずかに円安の方向に動いていました。円が本格的に買われたのは数日後です。3月17日に当時の史上最高値となる76円台を付けるまでの、円相場と日経平均の動きを解説します。
目次
東日本大震災で何が起きたか
2011年3月11日14時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の地震が発生し、大規模な津波が沿岸を襲いました。原子力発電所の事故も重なり、被害の全容が分からない状態が続きます。
日本の株式市場は取引時間中でした。市場が開いている最中に大規模な災害が起きたという点で、ほかの多くの出来事とは性格が違います。
東日本大震災で相場はどう動いたか
ドル円の動きは当初は小さく、地震の直後には、はっきりした円高にはなっていません(下の「数字で見る値動き」)。
その後、日をまたいで動きが続きました。被害の規模や原発事故の状況が徐々に伝わるなかで、市場の受け止めが変わっていったためです。
東日本大震災の値動きを数字で見る
このサイトのUSDJPYの1分足では、地震の発生から数分後の日本時間3月11日 14時50分の直前は82.97円でした。そこから30分の動きは82.85円から83.28円の間で、意外にも円高ではなく、わずかに円安の方向に動いています。
円が本格的に買われたのは、それから数日たってからでした。震災の直後に目立った動きが無かったことも、この出来事の値動きの特徴です。
東日本大震災でなぜ相場が動いたのか
生産設備や物流が止まれば、企業の業績に影響します。株式が下げたのはこの見通しによるものです。
為替では、復興のために海外にある資産を国内に戻す動きが出るという見方が広がりました。実際にどれだけそうした動きがあったかとは別に、その見方自体が円を買う材料になります。災害が起きた国の通貨が買われるという、直感に反する動きが起きた背景です。
東日本大震災で反応した通貨ペア・銘柄
ドル円と日経平均です。為替と株式では、動きのタイミングが違います。
東日本大震災のその後
3月15日、原発事故による放射線量の上昇が伝わると株が売られ、日経平均は1,015円(10.55%)安の8,605円に急落しました。下落率は、1987年のブラックマンデー、2008年のリーマンショック後の急落に次ぐ大きさです。
為替では3月17日にドル円が76円台まで急落し、当時の史上最高値を付けました。翌18日、G7の財務大臣・中央銀行総裁が協調して円を売る介入を行うことで合意し、ドル円は81円台まで戻しています。
東日本大震災のチャートを見るときの注意点
発生が日本時間の午後で、東京市場が開いている時間帯でした。大きな出来事の多くが欧米の時間帯に起きるのと対照的です。
この出来事の影響は当日だけでは終わりません。日足で見ると、その後の数週間の流れが分かります。
よくある質問
- 東日本大震災(2011年3月)とは?
- 東日本大震災は、2011年3月11日に発生し、日本の市場が取引時間中に直面した災害です。