2016年米大統領選とは?トランプ当選で株と円が反転した日
2016年の米大統領選は、同じ材料でも受け止めが変わり得ることを示す例です。当選が確実になった日、最初は株安・円高、その後は株高・ドル高と、相場が一日のうちに正反対へ振れました。日経平均は翌日、その年最大の1,092円高で下げを取り戻しています。当日の値動きを振り返ります。
目次
2016年米大統領選で何が起きたか
2016年11月8日に行われた米大統領選の開票が、日本時間の11月9日に進みました。事前の予想では対立候補が優勢とされていましたが、開票が進むにつれてトランプ氏の当選が確実になります。
予想が外れたという点では、同じ年のブレグジットと共通しています。市場が想定していなかった結果が出た局面です。
2016年米大統領選で相場はどう動いたか
当初の反応は、先行きの不透明感を嫌う売りでした。日経平均が大きく下げ、円が買われています。ここまでは、予想外の出来事が起きたときの典型的な形です。
ところがその後、勝利演説の内容をきっかけに流れが反転します。減税やインフラ投資への期待から株式が買われ、ドルも上昇しました。この反転はその後も続き、「トランプラリー」と呼ばれる相場につながります。
この往復は1日のなかで起きました。最初の下げだけを見て判断すると、その後の展開とまったく逆になる、という例です。
2016年米大統領選の値動きを数字で見る
このサイトのUSDJPYの1分足では、日本時間11月9日 11時の終値は104.33円でした。トランプ氏の優勢が伝わるにつれて円が買われ、30分で102.03円まで、2.3円ほど下げています。
この日の東京市場は、この円高と株安の流れのなかで引けました。その後、トランプ氏の勝利演説をきっかけに、相場は反対の方向へ動き出します。
2016年米大統領選でなぜそこまで動いたのか
選挙結果そのものは事実として確定しますが、それが経済にとって良いのか悪いのかは、その場では誰にも分かりません。最初の反応は「分からないことが起きた」という不安によるもので、その後は「何が起きるのか」の中身を織り込む動きに変わりました。
材料の評価が定まるまでに時間がかかる出来事では、こうした往復が起きます。発表の1本目だけでは判断できない、という点は経済指標と同じです。
2016年米大統領選で反応した通貨ペア・銘柄
ドル円、NYダウ、S&P500が大きく動きました。為替と株式では、反転のタイミングが微妙に違います。
2016年米大統領選のその後
日経平均は11月9日、前日比919円84銭(5.36%)安の16,251円54銭で終えました。ところが翌10日には1,092円88銭(6.72%)高の17,344円42銭と、その年最大の上げ幅で取り戻しています。
10日には、ドル円も1ドル=105円前後まで円安に戻しました。2日のうちに、下げた分を上回るほど戻したことになります。同じ出来事でも、何に注目するかで受け止めが正反対になり得ることを示す例です。
2016年米大統領選のチャートを見るときの注意点
この出来事の見どころは、往復の全体を追うことです。1分足より、15分足や1時間足で1日の形として見ると流れが分かりやすくなります。
2025年のトランプ関税ショックと比べると、同じ人物に関連する出来事でも、相場の受け止め方がまったく違うことが分かります。
よくある質問
- 第一次トランプ政権(2016年米大統領選)とは?
- 2016年の米大統領選は、同じ材料でも受け止めが変わり得ることを示す例です。