ウクライナ侵攻で相場はどう動いた?原油・金が急騰した経緯
2022年2月24日、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始しました。侵攻が伝わった直後の1時間、原油はほとんど動いていません。大きな値上がりは、そのあと数日から数週間かけて、制裁の広がりとともに進みました。原油や金が急騰していった流れを解説します。
目次
ウクライナ侵攻で何が起きたか
2022年2月24日、ロシアがウクライナへの本格的な軍事侵攻を開始しました。それ以前から緊張は高まっていましたが、実際の侵攻が始まったことで市場の前提が変わりました。
ロシアはエネルギーと穀物の主要な供給国です。そのため、この出来事は軍事の問題であると同時に、資源の供給に関わる問題として受け止められました。
ウクライナ侵攻で相場はどう動いたか
原油が急騰しました。供給が滞るという見方が広がったためです。金も買われています。
株式は下げ、為替では安全とみなされる通貨が買われました。危機が起きたときの典型的な組み合わせです。
中心になったのは、WTI原油とゴールド(金)です。
ウクライナ侵攻の値動きを数字で見る
このサイトのWTI原油の1分足では、日本時間2月24日 13時35分の直前は96.51ドルでした。そこから1時間は、95.82ドルから96.75ドルの間で動いており、1ドルほどの幅にとどまっています。
侵攻の瞬間に値が飛ぶ形ではなく、原油の大きな値上がりは、このあと数日から数週間にわたって、制裁の広がりとともに進みました。
ウクライナ侵攻でなぜそこまで動いたのか
原油や天然ガスの供給が減るという見通しは、価格に直接つながります。産出国が関わる紛争で資源価格が動くのは、この経路があるためです。
金が買われるのは、国や企業の信用に依存しない資産とみなされているからです。先行きが読めない局面で買われやすいという性格があります。
ウクライナ侵攻で反応した通貨ペア・銘柄
資源の原油と、安全資産とみなされる金では、上がり方の理由が違います。原油は供給への不安、金は不安の高まりそのものが材料です。
株価指数にも影響が出ています。ただし、このときの株式の下げは原油の急騰ほど急ではありません。
ウクライナ侵攻のその後
侵攻の2日後の2月26日、米英EUとカナダは、ロシアの銀行の一部を国際的な送金の仕組み(SWIFT)から外すことで合意しました(日本は27日に参加を表明)。3月2日には、EUが7つの銀行を正式に対象としています。
原油はその後も上げ、3月上旬にはWTIが1バレル130.50ドル、ブレントが139.13ドルと、どちらも2008年7月以来の高値を付けました。
ウクライナ侵攻のチャートを見るときの注意点
この出来事の影響は1日では終わりません。日足で見ると、その後の数週間の流れが分かります。
よくある質問
- ウクライナ戦争開始(2022年2月)とは?
- 2022年2月24日、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始しました。