スイスフラン円とは?特徴と動く時間帯、スイスフランショック
スイスフラン円(CHF/JPY)は、スイスフランと日本円の交換レートで、どちらも不安が高まる場面で買われやすい通貨どうしの組み合わせです。ふだんはおだやかな一方、2015年のスイスフランショックでは歴史的な急変を見せました。通貨の特徴と、動きやすい時間帯・材料をまとめました。
目次
スイスフラン円はどんな通貨ペアか
スイスフラン円は「1スイスフランが何円か」を表します。数字が大きくなるほどフラン高・円安です。
スイスフランと円は、どちらも世界的に不安が高まる場面で買われやすい通貨とされます。両方が同じ方向に動くことが多いので、ふだんの値動きは比較的おだやかになりやすい組み合わせです。
安全通貨どうしの組み合わせ
不安が高まると、フランも円も買われます。どちらがより強く買われるかで、スイスフラン円の向きが決まります。両方が同じくらい買われれば、スイスフラン円はあまり動きません。
そのため、スイスフラン円が大きく動くのは、スイスか日本のどちらか一方に固有の材料が出たときです。スイス国立銀行の決定や、日本の為替介入がその例です。
値の読み方
スイスフラン円は円が入る通貨ペアなので、値の読み方はドル円と同じで、1銭が1pipsです。1万通貨なら、1円の動きで1万円の損益になります。
スイスフランは、スイスと、隣のリヒテンシュタインで使われている通貨です。国の経済の規模に比べて、安全な通貨として世界中から買われる場面があるぶん、スイス国立銀行の決定には、国内の景気だけでなくフラン高への対応という面が強く表れます。
スイスフラン円が動きやすい時間帯
スイスの消費者物価指数は日本時間の15時30分か16時30分、スイス国立銀行の政策金利発表は16時30分か17時30分と、欧州市場が開いた時間帯に出ます。
スイスフラン円を動かす材料
スイス国立銀行の金融政策が、いちばん大きな材料です。政策金利の発表は年4回と少なく、会合の間が長いぶん市場の予想が割れやすくなります。
スイス国立銀行は、2011年9月から2015年1月まで、スイスフランが1ユーロ=1.20フランより高くならないように無制限の介入を続けていました。この上限を予告なく撤廃したのが、2015年1月15日のスイスフランショックです。
このサイトの1分足では、撤廃の直前に115.01円だったスイスフラン円が、1分足30本の間に131.72円まで上げました。安全通貨どうしのおだやかな組み合わせが、1つの決定で16円以上動いた例です。
マイナス金利どうしの時代
スイス国立銀行は、スイスフランショックと同じ2015年1月から、政策金利をマイナス0.75%に下げていました。フランを持っていても利息がつかないどころか目減りする形にして、フラン高を抑えようとしたものです。
2022年には物価の上昇を受けて、6月にマイナス0.25%、9月にプラス0.5%へ引き上げ、約8年続いたマイナス金利を終えました。日本も2016年から2024年3月までマイナス金利をとっていたので、この間は、低い金利の通貨どうしの組み合わせだったことになります。
スイスフラン円が大きく動いた回
このサイトの227本のシナリオについて、スイスフラン円(CHFJPY)が発表・発生の直後にどれだけ動いたかを数え、値幅の大きい順に並べました。ページを開くたびに、その時点のデータで数え直しています。
経済指標のなかで、スイスフラン円を平均でいちばん大きく動かしたのは雇用統計(10回の平均で0.41%、80銭)、次いでスイス政策金利発表(0.37%、73銭)、ジャクソンホール会議(0.34%、62銭)です。
値幅は、コアタイム(発表・発生の時刻)の直前の足の終値に対する、コアタイムから1分足30本の高値と安値の差です。ふつうは30分ですが、取引が止まっていた回はその分長くなります。割合は直前の終値に対するもので、年によって価格の水準が違っても比べられるようにしています。その出来事の直後に動いた回を並べたもので、その出来事が値動きの原因だったとは限りません(同じ時間帯のほかの材料で動いた回も含まれます)。経済指標の平均は、このサイトに3回以上ある指標だけを、割合の大きい順に比べています(金額は年によって価格の水準が違うため、順位は割合で決めています)。
よくある質問
- スイスフラン円とは?
- スイスフラン円(CHF/JPY)は、スイスフランと日本円の交換レートで、どちらも不安が高まる場面で買われやすい通貨どうしの組み合わせです。
- スイスフラン円が大きく動いたのはどんなとき?
- このサイトの227本のシナリオのうち、直後の値幅(直前の値に対する割合)が最も大きかったのはスイスフランショック(2015/01/15)で、16.71円(14.53%)動きました。
出典
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。