証拠金維持率とは?計算式とロスカットになる水準
証拠金維持率は、「口座の資産÷保有中の建玉に必要な証拠金×100%」で計算する、口座の余裕を表す割合です。資産300万円でドル円10万通貨を150円で買った場合、維持率は500%から始まり、ドル円が125円まで下がると100%になります。計算の例と、下がりすぎたときに起きることをまとめました。
目次
証拠金維持率とは
証拠金維持率は、「口座の資産(含み損益を含む)÷ 保有中の建玉に必要な証拠金 × 100%」で計算します。100%なら、資産がちょうど必要証拠金と同じ額しかない状態です。
たとえば必要証拠金が60万円で、資産が300万円なら、証拠金維持率は500%です。含み損が膨らんで資産が減ると、この割合も下がっていきます。
値動きで維持率がどう下がるか
資産300万円の口座で、ドル円10万通貨を150円で買ったとします。必要証拠金は1,500万円÷25=60万円なので、維持率は500%です。
ドル円が145円まで下がると、含み損は5円×10万通貨=50万円で、資産は250万円になります。同時に、必要証拠金も取引の金額が減った分だけ58万円に下がり、維持率は約431%です。140円では約357%、130円では約192%、125円でちょうど100%になります。
ドル円が1円動くごとに、資産は10万円ずつ減ります。数量を2倍の20万通貨にしていれば、同じ値動きで資産は2倍の速さで減り、維持率が100%になる水準も150円からずっと近くなります。
なぜ見ておくのか
多くのFX会社は、証拠金維持率が決められた水準を下回ると、保有中の建玉を強制的に決済します(ロスカット)。どの水準で決済されるかはFX会社ごとに違います。
急変の場面では、証拠金維持率が短い時間で大きく下がることがあります。建玉を大きく持つほど必要証拠金も含み損も大きくなるので、同じ値動きでも割合の下がり方が速くなります。
ロスカットになる水準
ロスカットになる証拠金維持率の水準は、FX会社ごとに決まっています。50%や100%に置いているところが多く、口座の種類やコースで選べる会社もあります。
ロスカットの水準に近づく前に、警告のメールなどを送るFX会社もあります。口座の余裕を見るときは、今の証拠金維持率と、自分の口座のロスカットの水準との差を確かめます。
追加の証拠金を求められるとき
FX会社によっては、ロスカットとは別に、決まった時刻の証拠金維持率が一定の水準を下回ったときに、期限までに証拠金を追加するよう求める仕組みを設けています。これは追加証拠金(追証)と呼ばれます。
追証は、すぐに強制決済されるロスカットと違って、入金するかポジションを減らすかを選ぶ時間がある仕組みです。ただし、期限までに解消しなければ、ポジションが決済されます。追証の有無や水準は会社によって違うので、使っている口座の決まりを確かめておく必要があります。
ロスカットの水準に届かなくても、維持率が低い状態は、少しの値動きで強制決済に近づく状態です。追証の仕組みは、その手前で知らせる役割を持っています。
維持率を保つには
維持率を上げるには、式の分子を増やすか、分母を減らします。分子を増やすのは入金で、資産が増えた分だけ割合が上がります。分母を減らすのは建玉の一部の決済で、必要証拠金が減ります。
最初から持つ数量を小さくしておけば、必要証拠金が小さく、同じ値動きでの資産の減り方もゆるやかになります。上の例で数量を半分の5万通貨にすれば、維持率は1,000%から始まり、100%になるのは、ドル円がさらに大きく下がったときです。
よくある質問
- 証拠金維持率とは?
- 証拠金維持率は、「口座の資産÷保有中の建玉に必要な証拠金×100%」で計算する、口座の余裕を表す割合です。