ドル円とは?動く時間帯と材料、値動きの特徴をわかりやすく
ドル円(USD/JPY)は、米ドルと日本円の交換レートで、世界で2番目に多く取引されている通貨ペアです。1ドル=360円の固定相場から始まり、2011年には75円32銭、2024年には160円台を付けました。米国の金利、日本の金融政策、為替介入で大きく動く仕組みと、値の読み方をまとめました。
目次
ドル円はどんな通貨ペアか
ドル円は「1ドルが何円か」を表します。150円から155円になれば、ドルが円に対して高くなった、つまり円安になったということです。数字が大きくなるほど円安、小さくなるほど円高です。
国際決済銀行(BIS)が3年ごとに行う調査では、2025年4月の時点で、ドル円は為替取引全体の約14%を占め、ユーロドルに次いで世界で2番目に多く取引されている通貨ペアでした。日本の個人投資家にとって、もっともなじみのある通貨ペアです。
値の読み方
ドル円の値は、小数点以下2桁目が1銭(0.01円)で、これが1pipsです。150.25円から150.75円への動きは50銭、つまり50pipsです。
損益は「値幅×数量」です。1万通貨なら1円の動きで1万円、10銭の動きで1,000円が動きます。ドル円は損益がそのまま円で出るので、円が入らない通貨ペアのように換算する必要がありません。
歴史的な水準
戦後のドル円は、1ドル=360円の固定相場でした。1971年8月のニクソン・ショックをきっかけに同じ年の12月に308円へ切り上げられ、1973年に変動相場制へ移っています。
その後の円高の頂点は、2011年10月31日の1ドル=75円32銭です。360円から見ると、1ドルを買うのに要る円は5分の1あまりになりました。
反対に、2024年には円安が進んで160円台を付け、政府・日銀が円を買う介入を行いました。同じ「1ドル」の値段が、数十年のあいだに数倍の幅で動いてきたことになります。
ドル円が動きやすい時間帯
為替市場は平日ほぼ24時間開いていて、時間帯によって取引の中心になる市場が移ります。日本時間の朝から夕方は東京、夕方から夜はロンドン、夜から翌朝はニューヨークです。
ドル円がとくに動きやすいのは、米国の経済指標が発表される日本時間の夜です。雇用統計や消費者物価指数は、米国の夏時間の期間が21時30分、それ以外が22時30分に発表されます。
一方で、政府・日銀の為替介入は、取引の薄い早朝や祝日に行われたこともあります。値動きの大きさは、時間帯だけでは決まりません。
ドル円を動かす材料
いちばん大きな材料は、米国と日本の金利の差です。米国の金利が上がる、または上がりそうだと受け止められるとドルが買われやすく、日本の金利が上がりそうだと円が買われやすくなります。FOMCや雇用統計、消費者物価指数、日銀の金融政策決定会合が注目されるのはこのためです。
円安が急に進んだときは、政府・日銀が円を買う為替介入を行うことがあります。このサイトの1分足では、2022年10月24日の介入で、ドル円は直前の149.55円から最初の1分で147.48円まで下げ、30分のうちに145.39円を付けました。
世界的に不安が高まる場面では、円が買われる(ドル円が下がる)ことが多いとされます。リーマンショックやブレグジットでも円高が進みました。
ドル円が大きく動いた回
このサイトの227本のシナリオについて、ドル円(USDJPY)が発表・発生の直後にどれだけ動いたかを数え、値幅の大きい順に並べました。ページを開くたびに、その時点のデータで数え直しています。
経済指標のなかで、ドル円を平均でいちばん大きく動かしたのはジャクソンホール会議(3回の平均で0.77%、1.15円)、次いで雇用統計(0.53%、83銭)、カナダ雇用統計(0.35%、55銭)です。
値幅は、コアタイム(発表・発生の時刻)の直前の足の終値に対する、コアタイムから1分足30本の高値と安値の差です。ふつうは30分ですが、取引が止まっていた回はその分長くなります。割合は直前の終値に対するもので、年によって価格の水準が違っても比べられるようにしています。その出来事の直後に動いた回を並べたもので、その出来事が値動きの原因だったとは限りません(同じ時間帯のほかの材料で動いた回も含まれます)。経済指標の平均は、このサイトに3回以上ある指標だけを、割合の大きい順に比べています(金額は年によって価格の水準が違うため、順位は割合で決めています)。
よくある質問
- ドル円とは?
- ドル円(USD/JPY)は、米ドルと日本円の交換レートで、世界で2番目に多く取引されている通貨ペアです。
- ドル円が大きく動いたのはどんなとき?
- このサイトの227本のシナリオのうち、直後の値幅(直前の値に対する割合)が最も大きかったのは為替介入(2022/10/24)で、4.16円(2.78%)動きました。
出典
- Triennial Central Bank Survey of foreign exchange and OTC derivatives markets in 2025|BIS
- 2025年BIS世界外国為替市場調査について|国際通貨研究所
- ニクソン・ショックとは 金とドルの交換停止、変動相場制へ|日本経済新聞
- 10月31日 円相場が史上最高値、1ドル=75円32銭|日本経済新聞
- 外国為替平衡操作の実施状況(月次ベース)|財務省
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。