豪ドル円とは?特徴と動く時間帯、値動きの材料
豪ドル円(AUD/JPY)は、オーストラリアドルと日本円の交換レートで、資源国の通貨として中国経済や資源価格、世界の景気への見方でも動きます。日本時間の昼間に大きな材料が出る、珍しい通貨ペアです。資源国通貨の特徴と、動きやすい時間帯・材料をまとめました。
目次
豪ドル円はどんな通貨ペアか
豪ドル円は「1豪ドルが何円か」を表します。数字が大きくなるほど豪ドル高・円安です。
オーストラリアは鉄鉱石や石炭などの資源を多く輸出する国で、豪ドルは「資源国通貨」と呼ばれます。最大の輸出先は中国で、中国の景気や資源の値段が、豪ドルの値に響きます。
リスクオン・リスクオフとの関係
豪ドルは、世界の景気がよいと見られる場面で買われ、不安が高まる場面で売られやすい通貨です。一方の円は、不安が高まる場面で買われやすい通貨です。
この2つの性格が逆向きなので、世界的に不安が高まると、豪ドルが売られ円が買われて、豪ドル円は大きく下げやすくなります。反対に、株価が上がるような落ち着いた場面では上げやすく、株価指数と似た動きをすることがあります。
オーストラリアの金利が日本より高い時期が長かったことから、金利差を目当てに豪ドルを買う取引も多く、その取引が一斉に手じまわれる場面では下げが速くなります。
金利差と、2008年の急落
豪州準備銀行の政策金利は、資源ブームで物価が上がっていた2008年3月に7.25%まで上がりました。日本の金利がゼロに近い時期だったので、金利の差を目当てに円を売って豪ドルを買う取引が大きく積み上がりました。
豪ドル円は2000年ごろの50円台から上げ続け、2007年には100円を超えて107円台を付けています。ところが2008年秋のリーマンショックで不安が一気に高まると、この取引が一斉に手じまわれ、豪ドル円は10月の1か月で30円以上下げて、50円台まで落ち込みました。
その後、豪州の政策金利は2020年11月には0.10%まで下がり、日本との金利の差は小さくなりました。金利の差が大きい時期ほど、この取引が膨らみ、手じまいの場面の下げも大きくなりやすいと言えます。
豪ドル円が動きやすい時間帯
豪ドル円は、ほかの通貨ペアと違って、日本時間の昼間に大きな材料が出ます。オーストラリアの雇用統計は日本時間の9時30分か10時30分、政策金利発表は12時30分か13時30分です(豪州の夏時間によって変わります)。
豪ドル円を動かす材料
豪州準備銀行の金融政策と、オーストラリアの雇用統計・物価が大きな材料です。雇用統計は、市場予想との差の大きさと値動きの大きさが素直に対応しやすい指標とされます。
このサイトの1分足では、2026年1月22日のオーストラリア雇用統計で、雇用者数が市場予想の+2.63万人に対して+6.52万人と大きく上回り、豪ドル円は発表直前の107.00円から30分後には107.41円まで上げていました。
ただし、豪ドルは中国経済や資源価格にも左右されるため、豪州の数字だけでは説明できない動きをすることもあります。
値の読み方
値の読み方はドル円と同じで、1銭が1pipsです。1万通貨なら、1円の動きで1万円の損益になります。
豪ドル円はドル円より値段が低いので、同じ1%の動きでも円で見た値幅は小さくなります。ただし、不安が高まる場面では値動きの率そのものが大きくなりやすく、値段の低さだけで値動きが穏やかとは言えません。
豪ドル円が大きく動いた回
このサイトの227本のシナリオについて、豪ドル円(AUDJPY)が発表・発生の直後にどれだけ動いたかを数え、値幅の大きい順に並べました。ページを開くたびに、その時点のデータで数え直しています。
経済指標のなかで、豪ドル円を平均でいちばん大きく動かしたのはオーストラリア政策金利発表(6回の平均で0.43%、47銭)、次いで雇用統計(0.42%、46銭)、ジャクソンホール会議(0.33%、33銭)です。
値幅は、コアタイム(発表・発生の時刻)の直前の足の終値に対する、コアタイムから1分足30本の高値と安値の差です。ふつうは30分ですが、取引が止まっていた回はその分長くなります。割合は直前の終値に対するもので、年によって価格の水準が違っても比べられるようにしています。その出来事の直後に動いた回を並べたもので、その出来事が値動きの原因だったとは限りません(同じ時間帯のほかの材料で動いた回も含まれます)。経済指標の平均は、このサイトに3回以上ある指標だけを、割合の大きい順に比べています(金額は年によって価格の水準が違うため、順位は割合で決めています)。
よくある質問
- 豪ドル円とは?
- 豪ドル円(AUD/JPY)は、オーストラリアドルと日本円の交換レートで、資源国の通貨として中国経済や資源価格、世界の景気への見方でも動きます。
- 豪ドル円が大きく動いたのはどんなとき?
- このサイトの227本のシナリオのうち、直後の値幅(直前の値に対する割合)が最も大きかったのはブレグジット(2016/06/24)で、2.70円(3.36%)動きました。
出典
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。