ユーロ円とは?特徴と動く時間帯、値の決まり方
ユーロ円(EUR/JPY)は、ユーロと日本円の交換レートで、ドルを含まない「クロス円」の代表です。値はおおむね「ユーロドル×ドル円」で決まるので、ユーロの材料でも円の材料でも動きます。値の決まり方と、どちらの材料で動いたかの見分け方をまとめました。
目次
ユーロ円はどんな通貨ペアか
ユーロ円は「1ユーロが何円か」を表します。数字が大きくなるほどユーロ高・円安、小さくなるほどユーロ安・円高です。
ドル以外の通貨と円の組み合わせは「クロス円」と呼ばれます。日本の個人投資家にとっては、ドル円に次いでなじみのある通貨ペアの一つです。
ユーロという通貨
ユーロは、1999年1月に欧州の11か国の共通の通貨として誕生しました。紙幣と硬貨が使われ始めたのは2002年1月からです。その後も加わる国が増え、今ではユーロ圏の金融政策はECBが一つにまとめて決めています。
そのため、ユーロの値動きには、ドイツやフランスといった一つの国の事情より、ユーロ圏全体の景気や物価と、ECBの決定が強く表れます。一方で、2010年ごろの欧州債務危機のように、加盟国の一部の財政への不安が、ユーロそのものを売る材料になったこともあります。
値の決まり方
ユーロ円の値は、おおむね「ユーロドル×ドル円」で決まります。ユーロドルが1.10、ドル円が150円なら、ユーロ円はおよそ165円です。
そのため、ユーロドルが上がってもドル円が同じ割合で下がれば、ユーロ円はほとんど動きません。反対に、ユーロドルとドル円が同時に上がれば、ユーロ円は両方の分だけ大きく上がります。
値の読み方はドル円と同じで、1銭が1pipsです。1万通貨なら、1円の動きで1万円の損益になります。
ユーロ円が動きやすい時間帯
ユーロ圏の経済指標やECBの政策金利発表がある日本時間の夕方から夜と、米国の経済指標が出る夜に動きやすくなります。円の材料である日銀の決定は、日本時間の昼前後に出ます。
ユーロ円を動かす材料
ユーロの側ではECBの金融政策とユーロ圏の物価、円の側では日銀の金融政策と為替介入が材料になります。
政府・日銀が円買いの為替介入を行うと、円がすべての通貨に対して買われるので、ユーロ円も同じ瞬間に下げます。このサイトの1分足では、2022年10月24日の介入の朝、ユーロ円は直前の147.15円から、30分の間に143.71円まで下げました。
ユーロだけの材料で動いたのかどうかは、ユーロドルと見比べると分かります。ユーロドルが動かずにユーロ円だけが動いていれば、円の材料です。
値の読み方と、マイナス金利どうしの時期
ユーロ円は円が入る通貨ペアなので、損益は円で出ます。1万通貨なら1円の動きで1万円の損益です。ユーロ円が160円なら、1%の動きは1.6円で、ドル円が150円のときの1%(1.5円)より少し大きな値幅になります。
ECBは2014年6月から2022年まで、預金ファシリティ金利をマイナスにしていました。日銀も2016年から2024年3月までマイナス金利をとっていたので、この重なった期間は、どちらの中央銀行も金利をマイナスにしていた珍しい組み合わせでした。金利の差が小さい時期ほど、2つの中央銀行の次の一手への見通しの変化が、値動きのきっかけになります。
ユーロ円が大きく動いた回
このサイトの227本のシナリオについて、ユーロ円(EURJPY)が発表・発生の直後にどれだけ動いたかを数え、値幅の大きい順に並べました。ページを開くたびに、その時点のデータで数え直しています。
経済指標のなかで、ユーロ円を平均でいちばん大きく動かしたのは雇用統計(10回の平均で0.36%、65銭)、次いでジャクソンホール会議(0.32%、56銭)、カナダ雇用統計(0.26%、48銭)です。
値幅は、コアタイム(発表・発生の時刻)の直前の足の終値に対する、コアタイムから1分足30本の高値と安値の差です。ふつうは30分ですが、取引が止まっていた回はその分長くなります。割合は直前の終値に対するもので、年によって価格の水準が違っても比べられるようにしています。その出来事の直後に動いた回を並べたもので、その出来事が値動きの原因だったとは限りません(同じ時間帯のほかの材料で動いた回も含まれます)。経済指標の平均は、このサイトに3回以上ある指標だけを、割合の大きい順に比べています(金額は年によって価格の水準が違うため、順位は割合で決めています)。
よくある質問
- ユーロ円とは?
- ユーロ円(EUR/JPY)は、ユーロと日本円の交換レートで、ドルを含まない「クロス円」の代表です。
- ユーロ円が大きく動いたのはどんなとき?
- このサイトの227本のシナリオのうち、直後の値幅(直前の値に対する割合)が最も大きかったのはブレグジット(2016/06/24)で、3.96円(3.28%)動きました。
出典
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。