ユーロドルとは?特徴と動く時間帯、値の読み方
ユーロドル(EUR/USD)は、ユーロと米ドルの交換レートで、世界でもっとも多く取引されている通貨ペアです。円が入らないので、ドルそのものの強さを見るときの物差しにもなります。値の読み方と、ECBとFRBの金融政策で動く仕組みをまとめました。
目次
ユーロドルはどんな通貨ペアか
ユーロドルは「1ユーロが何ドルか」を表します。1.10から1.15になれば、ユーロがドルに対して高くなった(ユーロ高・ドル安)ということです。円が入らない通貨ペアなので、円高・円安とは直接関係しません。
国際決済銀行(BIS)の2025年4月の調査では、ユーロドルは為替取引全体の約21%を占め、世界でもっとも多く取引されている通貨ペアでした。取引量が多いぶん、値動きは比較的なめらかになりやすい通貨ペアです。
値の読み方
ユーロドルは小数点以下4桁目が1pips(0.0001ドル)です。1.1500から1.1550への動きは50pipsです。
損益はまずドルで出ます。1万通貨なら1pipsは1ドルで、円に直すにはそのときのドル円を掛けます。1ドル=150円なら、50pipsの動きは50ドル=7,500円です。
ユーロドルが下がるのはドル高、上がるのはドル安です。ドル円が上がった(ドル高)日にユーロドルも下がっていれば、ドルが全体に買われたと読めます。
ユーロドルが動きやすい時間帯
ユーロドルは、欧州と米国の参加者がそろう日本時間の夕方から深夜にかけて、取引が活発になります。ユーロ圏の経済指標やECBの政策金利発表は日本時間の夕方から夜に、米国の経済指標は夜に発表されます。
FOMCの結果は日本時間の午前3時か4時に出るので、日本では寝ている時間に大きく動くことがあります。
ユーロドルを動かす材料
ユーロ圏と米国の金利の差が、いちばん大きな材料です。ECBの政策金利発表とその後の総裁会見、FRBのFOMC、両地域の消費者物価指数や雇用の指標が注目されます。
ドルの側の材料で動くことも多く、米国の雇用統計や消費者物価指数の日には、ユーロドルも大きく動きます。このサイトの1分足では、2026年1月29日のFOMCで、ユーロドルは発表直前の1.1921ドルから、30分の間に1.1896ドルまで下げる場面がありました。
どちらの通貨の材料で動いたのかを見分けるには、ドル円やユーロ円と並べて見るのが近道です。
ユーロ誕生からの値動き
ユーロは1999年1月に誕生し、ユーロドルは1.1ドル台から始まりました。その後はユーロ安が進み、2000年10月には0.82ドル台まで下げています。2002年12月ごろまでは、1ユーロが1ドルを下回る水準でした。
反対に、2008年7月には1.60ドル台まで上げ、ユーロ誕生以来の最高値を付けました。米国の住宅ローン問題でドルが売られていた時期です。
2022年7月には、ロシアのウクライナ侵攻のあとのエネルギーの値上がりと、FRBの急速な利上げが重なり、ユーロドルは2002年以来の1ドルを一時割り込みました。1ユーロ=1ドルの「パリティ」は、ユーロドルの節目としてよく話題になる水準です。
ユーロドルが大きく動いた回
このサイトの227本のシナリオについて、ユーロドル(EURUSD)が発表・発生の直後にどれだけ動いたかを数え、値幅の大きい順に並べました。ページを開くたびに、その時点のデータで数え直しています。
経済指標のなかで、ユーロドルを平均でいちばん大きく動かしたのはジャクソンホール会議(3回の平均で0.67%、0.0077ドル)、次いで雇用統計(0.38%、0.0044ドル)、FOMC(0.32%、0.0037ドル)です。
値幅は、コアタイム(発表・発生の時刻)の直前の足の終値に対する、コアタイムから1分足30本の高値と安値の差です。ふつうは30分ですが、取引が止まっていた回はその分長くなります。割合は直前の終値に対するもので、年によって価格の水準が違っても比べられるようにしています。その出来事の直後に動いた回を並べたもので、その出来事が値動きの原因だったとは限りません(同じ時間帯のほかの材料で動いた回も含まれます)。経済指標の平均は、このサイトに3回以上ある指標だけを、割合の大きい順に比べています(金額は年によって価格の水準が違うため、順位は割合で決めています)。
よくある質問
- ユーロドルとは?
- ユーロドル(EUR/USD)は、ユーロと米ドルの交換レートで、世界でもっとも多く取引されている通貨ペアです。
- ユーロドルが大きく動いたのはどんなとき?
- このサイトの227本のシナリオのうち、直後の値幅(直前の値に対する割合)が最も大きかったのはスイスフランショック(2015/01/15)で、0.0172ドル(1.46%)動きました。
出典
- Triennial Central Bank Survey of foreign exchange and OTC derivatives markets in 2025|BIS
- 2025年BIS世界外国為替市場調査について|国際通貨研究所
- History of the euro vs dollar|CurrencyTransfer
- Euro|Wikipedia
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。