NYダウとは?仕組みとS&P500との違い、取引時間
NYダウ(ダウ工業株30種平均)は、米国を代表する30社の株価から計算される株価指数です。採用銘柄が30社と少なく、株価の高い会社ほど影響が大きい計算のため、S&P500とは動き方が少し違います。指数の仕組みと、動く時間帯・材料をまとめました。
目次
NYダウはどんな銘柄か
NYダウは、米国の代表的な30社の株価から計算される株価指数です。日経平均と同じく、株価の水準の高い会社ほど指数への影響が大きくなる計算方法(株価平均型)をとっています。
構成する会社が30社と少ないので、1社の値動きの影響が比較的大きくなります。株価が高い1社が大きく動けば、ほかの29社がほとんど動かなくても、指数は大きく動くことがあります。
このサイトのUS30は、NYダウに連動する銘柄の1分足です。
130年近い歴史
NYダウが初めて公表されたのは1896年5月26日で、当時は12社の平均でした。1916年に20社、1928年10月に今と同じ30社になっています。
株価平均型の指数は、株式の分割や会社の入れ替えがあると、そのままでは値が飛んでしまいます。そこで1928年から、単純に30社の株価を足して30で割るのではなく、指数がつながるように調整した「除数」で割って計算しています。
構成する30社は、その時代の米国を代表する会社に入れ替えられてきました。1世紀を超えて同じ名前の指数が続いていることが、長い歴史を通じた比較に使われる理由です。
S&P500との違い
S&P500は、およそ500社を時価総額(株価×株式の数)の大きさで重みづけした指数です。NYダウは30社を株価の水準で重みづけするので、同じ日でも2つの指数の上げ下げの率がずれることがあります。
米国の株式市場全体の動きを見るにはS&P500、長い歴史を通じた比較にはNYダウ、というように使い分けられることがよくあります。
NYダウが動きやすい時間帯
ニューヨーク証券取引所の取引時間は、現地時間の9時30分から16時です。日本時間では、米国の夏時間の期間が22時30分から翌5時、それ以外は23時30分から翌6時です。
米国の雇用統計や消費者物価指数は、取引が始まる前の日本時間21時30分(夏時間)か22時30分に発表されます。FOMCの結果は取引時間中の日本時間の午前3時か4時です。
NYダウを動かす材料
FRBの金融政策と、雇用・物価の経済指標が大きな材料です。金利が上がると企業の借入の負担が増え、将来の利益を今の価値に直すときの割引率も上がるので、株価には重しになりやすいとされます。
世界的に不安が高まると、株が売られて安全とみなされる資産が買われます。2020年3月のコロナショックでは、3月16日にNYダウが前の週末より2,997ドル安と、過去最大の下げ幅を記録しました。
このサイトの1分足では、その週明けの早朝に21,581ドルだったNYダウの次の足が、15時間あまり後に20,446ドルから始まっています。取引が止まっていた間に、値が大きく飛んだ場面です。
歴史に残る下げ
NYダウの1日の下落率で最も大きいのは、1987年10月19日のブラックマンデーの22.6%です。2001年の同時多発テロのあとには、取引が4日間止まり、再開した週の下落率は14%を超えました。
下げ幅(ドル)で見ると、指数の水準が高い最近の出来事ほど大きな数字になります。2020年3月16日の2,997ドル安は下げ幅では過去最大でしたが、率では12.9%と、ブラックマンデーの率を下回っています。値の水準が違う時代どうしは、率で比べると実感に近くなります。
NYダウが大きく動いた回
このサイトの225本のシナリオについて、NYダウ(US30)が発表・発生の直後にどれだけ動いたかを数え、値幅の大きい順に並べました。ページを開くたびに、その時点のデータで数え直しています。
経済指標のなかで、NYダウを平均でいちばん大きく動かしたのはジャクソンホール会議(3回の平均で0.69%、316ドル)、次いでISM非製造業景況指数(0.44%、222ドル)、FOMC(0.43%、220ドル)です。
値幅は、コアタイム(発表・発生の時刻)の直前の足の終値に対する、コアタイムから1分足30本の高値と安値の差です。ふつうは30分ですが、取引が止まっていた回はその分長くなります。割合は直前の終値に対するもので、年によって価格の水準が違っても比べられるようにしています。その出来事の直後に動いた回を並べたもので、その出来事が値動きの原因だったとは限りません(同じ時間帯のほかの材料で動いた回も含まれます)。経済指標の平均は、このサイトに3回以上ある指標だけを、割合の大きい順に比べています(金額は年によって価格の水準が違うため、順位は割合で決めています)。
よくある質問
- NYダウとは?
- NYダウ(ダウ工業株30種平均)は、米国を代表する30社の株価から計算される株価指数です。
- NYダウが大きく動いたのはどんなとき?
- このサイトの225本のシナリオのうち、直後の値幅(直前の値に対する割合)が最も大きかったのはコロナショック(2020/03)で、686ドル(3.18%)動きました。
出典
- NYダウ急落、過去最大の下げ幅 2997ドル安|日本経済新聞
- Dow Jones Industrial Average|Wikipedia
- Stock Market Crash of 1987|Federal Reserve History
- Brutal week on Wall St.|CNN Money
「このサイトの1分足では」と書いた値は、このサイトのデータから読んだものです。