ボラティリティとは?意味と計算方法をわかりやすく
ボラティリティは、値動きの大きさ(変動の激しさ)を表す言葉です。値動きのばらつきを1年あたりの値(年率)に直して表すのが一般的で、値が大きいほど短い時間で大きく上下します。代表的な測り方と、年率に直す考え方、数字を見るときの注意点をまとめました。
目次
ボラティリティとは
ボラティリティは、価格がどれだけ大きく、激しく動くかを表す言葉です。ボラティリティが高いほど、短い時間で大きく上下します。
一般には、一定の期間の値動きのばらつきを統計的に計算し、1年あたりの値(年率)に直して表すことが多い指標です。「ドル円のボラティリティは年率10%」のように使います。
測り方
よく使われるのは、一定の間隔の値動き(たとえば1日ごとの変化率)のばらつきを標準偏差で表したものです。過去の実際の値動きから計算したものを、ヒストリカル・ボラティリティと呼びます。
一定の時間の高値と安値の差(値幅)から測る方法もあります。終値どうしの変化だけでは見えない、時間の中の振れも数に入るのが特徴です。
オプション取引の値段から逆算した、市場が今後の値動きをどれくらいと見込んでいるかを表すものは、インプライド・ボラティリティと呼ばれます。過去の値動きから計算するヒストリカル・ボラティリティとは、見ているものが違います。
年率に直す考え方
期間の違う値を比べやすくするため、年率に直して表すのが一般的です。値動きのばらつきは期間の長さの平方根に比例して大きくなるとみなし、短い期間の値に、1年がその期間のいくつ分かの平方根を掛けます。
たとえば1日の値を年率にするときは、1年の営業日数(およそ250日)の平方根、約15.8を掛けます。1日のばらつきが0.6%なら、年率ではおよそ9.5%です。
このサイトのシナリオに出しているボラティリティは、発表や出来事の時刻から1分足30本の値幅を、その始値に対する割合にし、同じ考え方で年率に直したものです(1年を252日×24時間とみなし、√(252×24×60÷30)=約109.98を掛けています)。
見るときのポイント
ボラティリティは、どちらへ動いたかを表しません。大きく上げても大きく下げても、同じように大きな値になります。
短い時間の値を年率に直すと、数字はとても大きくなります。30分間の急変を1年続いたとみなして計算するためで、「1年でそれだけ動く」という意味ではありません。同じ測り方の値どうしを比べるための数字だと考えるのが無難です。
同じ経済指標でも、回によって発表の直後の動き方はまったく違います。ボラティリティで比べると、その違いを数字でつかめます。
取引の数量との関係
ボラティリティが大きい銘柄や時間帯ほど、同じ数量でも損益が大きく振れます。1日に1円動く通貨ペアと、2円動く通貨ペアを同じ1万通貨で取引すると、ふつうの1日の損益の振れ幅は2倍違います。
そのため、損切りの値幅や取引の数量を、ボラティリティに合わせて決めるという考え方があります。値動きの大きい場面では損切りの幅を広めにとり、そのぶん数量を小さくして、1回の損失の大きさをそろえる、という使い方です。
また、ボラティリティには、過去の値動きから計算するもの(ヒストリカル・ボラティリティ)のほかに、オプションの値段から、市場が今後の値動きをどれくらい見込んでいるかを逆算するもの(インプライド・ボラティリティ)もあります。株価指数のVIX指数は、後者の代表です。
よくある質問
- ボラティリティとは?
- ボラティリティは、値動きの大きさ(変動の激しさ)を表す言葉です。