窓(ギャップ)とは?窓開け・窓埋めの意味と週明けの値飛び
窓(ギャップ)は、前の足の終値と次の足の始値の間にできる値の空白で、週末や取引の停止をはさんで大きな材料が出たときに現れます。為替は平日ほぼ24時間取引されるため、窓ができやすいのは週明けの月曜の朝です。窓ができる仕組みと、窓が取引に与える影響をまとめました。
目次
窓とは
ふつう、ローソク足は前の足の終値のあたりから次の足が始まります。ところが、取引が止まっている間に大きな材料が出ると、次の足が前の終値から大きく離れた値段で始まります。この値の空白が「窓」や「ギャップ」です。
前の終値より上で始まれば「窓を開けて上昇」、下で始まれば「窓を開けて下落」と言います。窓の間の値段では、取引が1度も成立していません。
窓ができやすいとき
為替は平日ほぼ24時間取引されているので、窓ができやすいのは、市場が閉まる週末をはさんだ月曜の朝です。週末の間に起きた出来事や発表が、月曜の最初の値段にまとめて反映されます。
株式や株価指数は、取引所の取引時間の外では止まるので、為替より窓ができやすくなります。前の日の夜に海外で大きな動きがあれば、翌朝の取引の始まりに窓ができます。
取引そのものが一時的に止まった場合も、再開したときに値が飛びます。急落で取引所が取引を止める仕組み(サーキットブレーカー)が働いた場面などです。
窓と損益の計算
窓が開くと、窓の幅の分だけ損益が一度に変わります。ドル円を1万通貨買って週末を越え、月曜の始値が金曜の終値より2円安く始まれば、損益はその瞬間に2万円悪くなります。
このとき、金曜の終値より1円下に損切りの逆指値を置いていても、1円下の値段では約定しません。窓の先の、最初に付いた値段で決済されるので、損失は予定していた1万円ではなく、2万円ほどになります。
窓は取引時間の中でも起きることがあります。2015年1月のスイスフランショックでは、平日の取引時間の最中に値が飛び、値の付かない時間もありました。
リーマンショックの窓
米大手投資銀行リーマン・ブラザーズの経営破綻が伝わったのは、日本時間の週末でした。このサイトのドル円の1分足では、金曜の終値が107.96円、週明けの最初の足は105.61円で始まっています。2.3円ほどの窓です。
週末の間に起きたことが、月曜の最初の1本にまとめて現れた形です。金曜の終値と月曜の始値の間の値段では、取引が1度も成立していません。
窓が取引に与える影響
窓が開くと、週末をまたいで持っていたポジションの損益は、窓の幅の分だけ一気に変わります。逆指値注文やロスカットも、窓の間の値段では約定できず、窓の先の値段で約定します。
「窓は埋まる」という言い方を聞くことがありますが、窓の後に値が元の水準まで戻るとは限りません。リーマンショックのように、窓の向きにそのまま動き続けることもあります。
よくある質問
- 窓(ギャップ)とは?
- 窓(ギャップ)は、前の足の終値と次の足の始値の間にできる値の空白で、週末や取引の停止をはさんで大きな材料が出たときに現れます。